- 在校生 写真学科
【在校生作品紹介】The tear in the darkness 暗闇の中の涙
莊 瑞翔|台湾
東京ビジュアルアーツ・アカデミー(2024年4月 専門学校 東京ビジュアルアーツより校名変更)|写真学科|コマーシャルコース
在校生紹介
台湾で仕事をしていた時、カメラも身近にあったので、何度か写真撮影の経験をしました。しかし、台湾には写真についての体系的な教育がないため、私は日本で写真について学ぶことを決意しました。先生たちのレベルがとても高く、得られるリソースが大きいため私はこれまで非常に多くのことを学ぶことができました。
今回の作品について
今は1年生なので、あらゆる写真に関連することを全て学んでいます。
この写真は写真スタジオで撮影する授業の中で担当の先生が提示したテーマである「花の写真撮影」でした。この写真を撮影は母の日で、撮影の素材であるこの花はカーネーションでした。撮影の準備をしながら台湾にいる自分の母親のことを考えていました。自分の母親は、子供のために一所懸命働いているけれどもその辛さを見せない強い母親です。そんな母親の偉大さを日本に来て改めて認識しながら、作品に対してのインスピレーションが沸いてきました。そしてこの花に水滴をつけて、この作品を作りました。
この作品を完成させるために使用されたものは、花、黒い背景板、均一な光、カメラ、三脚、および青いライトです。使用した撮影の手法は連続撮影です。授業で撮影できる時間はわずか4時間しかありませんでしたが、その中の約2時間を使って撮影が終わりました。しかし、実際には相当な時間と運が必要な作業でした。
花を配置する際には、関連する角度と光の強弱を考慮する必要があります。水を注ぐ際にも精密な調整と連続撮影の速度も必要ですが、同級生の協力もあり撮影は進みました。数回の調整と運の助けを経て、50枚の写真を撮影し、この成果を得ることができました。その後の整理や掃除にも時間がかかりましたが、写真が完成した瞬間、すべての苦労は報われたと感じました。
この作品を完成させることで、「美」に対する私自身の意識が少し固まってくるような感覚を感じました。美に関しては人それぞれの視点が異なるため、美を表現し自分の感情を伝えることは非常に難しいことです。だからこそ、自分の意識の中にある「美」をここで表現できたことは、私にとって大きな成果でした。もちろん、「美」をより良く伝え続けることは、これだけでは充分ではないため。私は一生をかけてこれからも努力を重ねます。
将来的には、写真だけでなく、アニメーションの撮影も学びたいと考えています。またミュージックビデオに非常に興味があるため、録音に関連する学習も続けたいと思っています。現在の目標は、日本での就職です。